……古代遺跡R4に眠る未知の資源を巡る壮絶な戦いは終結した。
英雄ルカスの駆るアリスナイト。名も無き少年兵が駆るハートの女王。老将である源鶴の桜牙。
そして途中から極秘に合流したと思われる地雷哉の大爆発劇もあって戦局で優勢を貫いた。
特に此の地区で活躍を遂げたのはマクシオン軍の秘匿部隊である黄昏小隊所属の2機。
核兵器を搭載した巨砲を右腕に一体化したレイヴンクロウ。闇に潜んでは不意を突くタナトス。
そして何よりも魔王を称するアサルトレディ。非戦闘向けのアリスやゴシィと違って戦闘力は絶大。
漆黒の業火を引き起こしつつ、迫り来るプロヴェデルを多数葬ったとされる。
彼等の活躍が実を結んだのか、此のD地区に「限って」は同盟軍の勝利に終わった。

……然し他の地区に至っては壊滅的で、プロヴェデルの脅威を思い知る程の敗北だった。
同盟軍は奮闘するもプロヴェデルの圧倒的物量と随伴機の猛攻もあり、壊滅的な敗北。
決め手となったのはプロヴェデルの2倍の破壊力を詰め込んだ1機のラビオットだった。
赤黒のプロヴェデルを大量に率いて進軍する姿は正に神々の黄昏、即ちラグナロク。
圧倒的な強さとバイロンの司令官の殉死を皮切りに同盟軍は続々と古代都市からの撤退を始める。
戦争の終局を告げるのは地球連合軍の戦士達の快哉とプロヴェデルの咆哮だった。
其の咆哮はD地区での戦いに疲弊した戦士達にも届き、其れは彼等の敗北を告げる物だった。

「結局、俺達が頑張っても戦局は何も変わらなかったって訳か……。
 然も此の地区に未知の資源やらも見つからなかった。正に骨折り損だったか……。」

「そりゃそうじゃ。此処だけ死守出来ても他の地区に加勢出来なければ意味無かろう。
 儂等とて此処を護るだけで精一杯じゃった。他の地区に加勢する余地すら出来ずじゃ。」

「だが此の勝負は俺様の勝ちだ、ハート野郎。……とは言え此の有様で優劣も糞もねぇよな。」

「……そうだな。組みたくも無かったバイロンに魂を売っても此の戦争に勝てなかった。
 ……プロヴェデル。此奴に対抗する手段が俺達の軍にもバイロンにも必要だ。
 間違い無く次の戦場でも奴等は脅威になる。早急に手を打たねば大変な事になるだろう。」

「テッタイ! テッタイ! ソウキュウニ テッタイセヨ!!
 チレンノ グンゼイガ シゲンノ チョウサニ クル!!」


一機のロイロイが撤退勧告を告げる。物陰に隠れていたアリスとゴシィも姿を見せた。
軈て惑星バイロンと惑星マクシオンに繋がるゲートが開く。別れの時が訪れたのだ。
やっと惑星バイロンに帰れる。望む事無く巻き込まれた古代都市での戦争を生き延びたのだ。
アリスは生存したバイロンの機体と共にゲートの中へ向かう。其の瞬間だった。
突如ハートの女王はアリスに剣を振り翳す。賺さずバイロンの機体がアリスを庇う。

「……何の心算だ、ハートの女王!」バイロンの兵士は叫んだ。

「悪いが組みたくも無かった同盟はもう終わりだ。今から貴様等は俺達の敵だ。
 勿論其処に居るアリスもだ。要は……、貴様等全員皆殺しだ!!!」


同盟解除を告げた瞬間、マクシオンの残党達はバイロン軍に無慈悲な攻撃を仕掛けた。
勿論バイロン側も黙ってはいなかった。「よくも謀ったな糞マクシオンめ!!」

其の諍いは何時ものバイロンとマクシオンの犬猿の構図か。将又敗北の責任の擦り付け合いか。
アリスとゴシィは其の諍いに呆れたのか耳を貸さず、一足早く母星への帰路に着いた。
戦争に終止符は打てども古代都市R4ではマクシオン軍とバイロン軍に因る戦乱は暫く続く。
其処に偶然居合わせた地球連合軍の兵士は呆れていた。敗北の代償が如何に重く、大きいかを。

「……仲間割れ? どうやら此の戦いは僕達が介入する余地も無さそうだ。
 同盟を組んだ軍の敗北の末路がこんな物だなんて……、本当に情けないなぁ。」



最終回 敗北の代償











――――――或る戦場で「彼女達」の戦機は華麗に舞う。其の戦場で秘匿の部隊は暗躍を始める。
望む事無く巻き込まれたロイロイの少年少女。崖上に佇む謎のスピナティオとスピナティア。
そして砲撃の雨の中、彼は…………、 演歌を歌い続ける。







NEXT CUSTOMIZE MISSIONS 12
PROJECT NAME
TWILIGHT OF MAXION









古代都市戦、マクシオン軍は負けました。更に同盟を組んでも地球連合軍に勝てませんでした。
マクシオンの得票148,590って洒落にならんぞ。因みにバイロン軍は得票231,394。差額82,804点。
因みに地球連合軍は得票392,274。改めてプロヴェデルの脅威を思い知らされました。
同盟を組んで尚、敗れた末路はバイロン軍とマクシオン軍の間での戦争。
敗戦の責任の擦り付け合いとかで古代都市戦はまだまだ続きそうです。
次の公式戦はバイロン版のプロヴェデルが出て来そうな予感。化物には化物を衝突ける!!
マクシオン軍は新たな資源を求めて戦場から姿を消した程度で今後は一切不明。
そして地球連合軍の立てるプランBとは何か。この時点で次の公式戦がどうなるかは見当が付く。
公式戦の感想としては正直此処まで落魄れるマクシオン軍なんて見たくなかった。
今回も全てのマクシオン機にいいねを押して回ったが派遣数が少な過ぎる。やっぱり物量なのか。
展示有りの賞を取ったマクシオンの機体も少なかった。何処まで行っても本当に不憫なんだな……。
其れでも次の公式戦はアチェルビーが参戦。多脚メカがマクシオンの機体なら此方も使える。
もうマクシオン軍は不憫とは言わせない。マクシオン軍の逆襲は今、始まったばかりだ。
そして今回より登場したマクシオン軍秘匿部隊である黄昏小隊の今後にも期待。

想像以上の地球連合軍の大活躍……。エスポジットΔを派遣したが見事に勝利じゃ。
当初は地連の圧倒的不利と思うておったがバイロンとマクシオンの同盟軍に勝つとはのう……。
プロヴェデルの投入で戦局を大きく変えたのが何よりの証拠じゃ。
想像以上の怪物が地球連合軍から生まれてしまったわい……。当然バイロン軍も黙っておらん。
次の公式戦が1月辺りと踏まえるとバイロン軍の新型が公式戦途中で発売されるじゃろう。
其の新型がプロヴェデルと同等の大型機になると妾は見た。30MMも遂に大きさが正義になるようじゃ。
次の公式戦はプロヴェデルとバイロンの大型機同士の衝突にアチェルビーが加わる事になるじゃろう。
勿論妾も次の公式戦に参加じゃ。今度はアサルトレディならぬアサルトボーイ計画も用意しておる。
装甲突撃メカに可能性はまだまだ残されておる。少女ばかりでは箔が付かないからのう。
そして次の公式戦は妾主体で「TWILIGHT OF MAXION」を掲げる事にしておる。
次回の公式戦も今回のような特設ページを作って派遣機体を物語形式で紹介する予定じゃ。
果たして次回の公式戦の全貌は如何なる事やら……。其の時が来る迄は暫しの休息じゃな。