レビューさせて下さい03 ガンダムAN-01トリスタン



お待たせしました。遂にガンダムAN-01トリスタンのレビューです。
再販をずっと待ち望んでいたが何時まで経っても掛からないので結局中古で購入しました。
何と言ってもトリスタンはガンプラとして非常に悪名高いキットとして有名。
果たして何処が悪名高いのか、早速ランナーを確認していきます。



ランナー番号はABCと非常に少なめでBとCは新規造形です。問題なのはAのランナー。
良く見ると2004年発売のガンダムNT-1アレックスと表記。当然番号の穴抜きも無し。
勘の良い人は機体名で判ると思いますが実はAN-01トリスタンはガンダムNT-1のリデコ機です。
トリスタンの発売日が2017年6月と踏まえても13年前のキットがベースと言う残念仕様。
其の為2004年当時のクオリティに合わせた仕様としてトリスタンが世に解き放たれるのである。
2017年に発売されたリバイブ版ゼータガンダムと比べてもクオリティは一目瞭然。
其の悪名高さが影響したのか発売後は何処も在庫の山。コロナ禍序盤でも山積みで売られていた。
だが、何処にでもあるようなトリスタンが此処まで貴重なキットになるとは夢にも思わなかった。
コロナ禍に入って間も無くガンプラの転売が急激に拡がり売り場からどんどん姿を消していく。
売れ残っていた赤バンダイのガンプラも全て売り場から消えた。勿論トリスタンも例外ではない。
転売屋の暗躍の所為かあれだけ売れ残っていたトリスタンが日本中の模型店から消滅する事態に。
何処行っても何処行っても同じ品揃えでトリスタンの面影すら何処にも見当たらない。
当然トリスタンを買い占めた転売屋は大爆死。此れが後にトリスタン事件と呼ばれる事になる。
因みに今回のトリスタンは中古で3000円程度。発売直後の中古なら半額だったような……。
一応2021年に再販が掛かっていたみたいだが其の再販も一瞬で品切れになったとか。
其れ以降トリスタンの再販は掛からず。仮に再販が掛かっても直ぐに品切れになるかと。
そんな在庫の定番が今や希少なガンプラに。如何に転売屋の影響が大きいかが判る。
嘗ては品揃えが豊富で量販店でも個人の模型屋でも定価以下で新品が手に入ったガンプラ。
今は同じような品揃えが売場に並び、人気ガンプラは幾ら再販しても一瞬で売り切れる。
ガンプラ転売が落ち着いても嘗てのガンプラ売り場が戻るのもまだまだ先の話になりそう。



組み立ててみると確かに2017年モノとは思えないクオリティ。可動領域も2004年当時だし。
何というか最近の商業施設のトイレなのに和式トイレが残っているような感じ。
中身はガンダムNT1でも外装は最新。其れでも組んでいても意外と違和感は無い。
何と言ってもNT1に併せてしまった所為で残念な出来になってしまったのが本当に惜しい。
仮に2016年辺りにNT1がリバイブされていればトリスタンの評価は変わってたかもしれない。



折角なのでNT1と比較。当時のNT1ベースにも関わらず14年前と比べて桁違いに進化していた。
残念な中身を最新の外装で覆い隠しただけなのに見た目は最新と全く違和感が無い。
仮に今、トリスタンを新作として出ていたらNT1の所は新規造形になっていただろうな……。
改めてガンプラの進化に大きく驚かされたと実感。正直色々な機体をリバイブして欲しい。
ズゴックとかガンタンクなんか未だに当時物が再販している所為で最新との違和感が大きい。
去年は何時もの帯の番号が1つも進まなかったからせめてリバイブで進めて欲しかった。
次回はゼータプラス系列のレビューの予定。プレバンの奴と憧れのMG、其の他諸々の紹介です。