英文表記とルビの境界線

問屋の転売疑惑や店の転売対策。総本山からの転売・並行輸出禁止令。プレ値での販売禁止。
この件を切っ掛けに色々な種類のガンプラが店に並ぶようになってきたかのように思える。
おまけに大量生産の方針。やっぱり今回の件でバンダイは滅茶苦茶にキレていたらしい。
そりゃ転売したら取引禁止という禁じ手まで使ってんだ。相当転売や横流しに困ってたんだな。
抑々転売屋は全ての消費者の敵。モデラーの手に入れる努力を踏み躙って好き勝手やってんだ。
近い内にはあの頃のガンプラ売り場が戻って来る。これが多くの模型人が望んだ風景。

……そんな訳で手に入れたHG百式を組んでいると箱や説明書に違和感が。
最近のガンプラの箱と説明書に日本語と共に書いてある英語が……併記されてない。

機体説明文を比較すると下の新量産ザクUの箱は英文マシマシに対して上の百式の箱は英文無し。
ザクの画像右下の「※画像はイメージです。」や説明書のパチン!にすら英文を付ける本気。
発売年を見ると百式は2016年、新量産ザクUは2021年発売。
2016年は日5で鉄血が放送してました。実は2016年が英文併記のターニングポイント。
どうやらHGガンダムバルバトスルプスが発売された2016年10月以降、英文が併記されたらしい。
調べてみると百式の発売日は2016年8月。ガンダムバルバトスルプスが10月発売。
同じ鉄血でも2015年発売のガンダムバルバトスには英文の記載はありませんでした。
因みに中間である2016年9月に発売されたHGBFダブルオーシアクアンタには英文の記載無し。
THE ORIGINのガンプラも例外ではなくルプス以降に発売された物は英文の併記は有ります。
当然だが英文の併記は海外のモデラーの為。それもガンプラに限らずバンダイのプラモデル全般に。

30MSのリシェッタにすら英文の併記有り。バンダイのグローバル展開の本気を垣間見ました。
だが青バンダイでの再販でもシアクアンタ以前の箱に英文は無し。抑々説明書は赤バンダイのまま。
まあ英文追加するにも再編集のコストが掛かるし。其処だけは手抜きにして欲しくなかった。
此処でガンプラコソコソ噂話。同じHGでも説明書にルビの無いガンプラが有るらしい。
サンダーボルト系統のガンプラが相当。確かアトラスガンダムを組んだ時説明書に違和感があったな。
HGの説明書に有って当たり前のルビが無い。箱の対象年齢を見ると15歳以上らしい。
30MMにはルビはありますが30MS(上の画像参考)は15歳以上なので説明書にルビはありません。
同じHGガンプラでもこんな物もあるんだな。実はバンダイエッジの有無で対象年齢が変わるらしい。

……だと今まで思い込んでいた。お馴染みの箱の旧シャア専用ザクを組み立てるまでは。
ザクU全部組み立てるプロジェクトの為にリバイブでは無い方のシャアザクを購入。
ガンプラ品薄全盛期にも関わらず売り場の棚によく残っていた奴。問題はその説明書。
番号18番横に書かれているのが旧シャアザクの組み立て工程で唯一の文章。
A22は下の図の様に切り取ります。この文章をよく見るとルビが……無い……だと!?

上がリバイブ版ザクの説明書。下が旧シャアザクの説明書。勿論英文の併記は無い。
因みにこのシャアザクは2002年7月発売。東方紅魔郷が出た年のガンプラですぞ。
実はこう言う初期のHG箱のガンプラを組むのは初めて。古めのガンプラは欲しくないからのう。
今回のザクUですらオリジン版とリバイブ版が出るまでずっと我慢してました。
最初期HGの説明書は見た事が無かった。まさか初期HGの説明書はルビが無かったとは……!
今度は説明書にルビの付いた境界線を調べろと言うのですか、魔王トワよ!!
……どうやら調べないといけないらしい。だが一々買わずとも判ったりするんだよね。

取り敢えず箱の側面を比較。シャアザクの箱は番号が斜めでHGの字が今よりも大きい。
機体名も今までより大きく表記。そうか、このタイプのHGの箱は説明書にルビは無いのか。
つまり最初に箱のレイアウトが変わってから説明書にルビが振られるようになった……かも。
OOのガンプラの説明書にルビはあるのは判っている。だが運命以前のSEEDはよく判らない。
とは言えSEEDは旧シャアザクと同じ2002年。番号の小さめのSEEDガンプラを買えば判る。
だがSEEDガンプラの箱と説明書はリマスター時にリニューアルしているらしい。
そう言えばSEEDのガンプラはリマスター版中心で組んでいたんだ。因みに大学生の頃です。
なのでリニューアル前のSEEDガンプラを探さないと真相が判らないのである。
とは言えSEED再販分は全部青バンダイのリニューアル版なので真相は闇の中。
……と思いきやSEEDの外伝、アストレイがあった。実はリニューアルされてないのだ。
最初に出たと思われるレッドフレームは2003年11月発売。番号は12番目。
SEEDが2002年10月から1年間放送していたことを踏まえると出る間隔が遅すぎる……。
要は未リニューアルの箱で一番古いSEEDのガンプラ。……あ、これ組んだ事があるぞ!!
とは言え箱も説明書も処分したのでルビがあるかどうかも判らないのでもう一度購入。
赤と青のアストレイは意外とよく見かけるので品薄時でもあっさりと購入出来たりする。
取り敢えず説明書を一通り確認してみる。……シャアザク同様に文章が全く無い!!
だがアンダーゲートの切り方に文章が書かれている。肝心のルビは……、無かった。
(この後、スタッフがおいしく組み立てました)
追記
アストレイレッドフレームを購入して数日後、あるガンプラが店頭に並んでいた。
HGガンダムアストレイレッドフレーム フライトユニット。2013年に発売されたらしい。
詳しく調べてみるとフライトユニットの方はランナーが一新されていたようだ。
……今思い出した。前に買ったのはこれだったんだ。そう言えば説明書にルビがあったぞ!
ブルーフレームもセカンドLの方を買ってた。組んだ事のあるゴールドフレームも直近で出てた。
つまり今回組んだのは初期のレッドフレームだった訳か。同じレッドフレームでも別物だったんだ。



現時点では2003年までのHGガンプラはルビの無い説明書だと言う事が判明。
何より肝心の文章が少なすぎる。ならば2004年と2005年発売のHGも調べないと。
とは言え管理人は古い物は組まないタイプなので其処まではよく判らない。さてどうする冪か……。
極力使いたくは無かったがネットで調べるとホビーサーチと言うサイトで説明書が一部だけ見れます。
調べてみると2005年3月発売のガンプラを境にルビが付くようになったらしい。
丁度種運命が放送していた頃。その境界線はガナーザクウォーリア←→セイバーガンダム。
どちらも2005年3月発売ですがガナーザクウォーリアにはルビは振られてませんでした。
だがセイバーガンダム以降は説明文にルビが振られるように。因みにアスラン・ザラの機体。
勿論HGUCも例外では無くガンダムMk-U+フライングアーマーからルビが付き始めるように。
Mk-U+フライングアーマーは2005年5月発売。1つ前のマラサイは1月発売でルビは無し。
当然ですが次のアッシマー以降のHGガンプラには全てルビが付きます。サンダーボルト以外は。
……因みに注意書きを見るとルビは振られています。アストレイにも旧シャアザクにもありました。
当然ですがSEEDリマスター版のガンプラ説明書には初期SEEDに無かったルビが振られてます。
どうやら昔のガンプラの説明書は組み立ての文章があまり無くて不親切な物だったらしい。
今では説明文にルビと英文も付いて世界中のガンプラ好きが判り易く組み立てられるように。
2002年の旧シャアザク発売以来、ガンプラは飛躍的な進化を遂げて来た。
ガンプラに限らず説明書までもが世界中の人に判り易くなるように進化を遂げていたようだ。

結論
HGガンプラ説明書のルビの境界線は2005年3月発売のセイバーガンダム以降。
但しガナーザクウォーリアにはルビは無し。HGUCではガンダムMk-U+フライングアーマー以降。
箱と説明書の英文併記は2016年10月発売のガンダムバルバトスルプス以降。