魔王の模型活動-千歳篇3-


此れが前に言っておった双子のフラグメンツじゃな……。アルベラとエフェル……とな。
元素番号で当て嵌めればアルベラが99番目、アインスタイニウムじゃな。
エフェルが100番目でフェルミウムらしいが妾でも聞いた事の無い元素じゃ……。
因みにアインスタイニウムとフェルミウムは核兵器に使われておる金属と元素じゃ。
名前からすれば判るじゃろうが何方も有名な科学者の名前から取られておる。
アルベルト・アインシュタインとエンリコ・フェルミを捩って名付けられたようじゃ。
因みに別売りの猫は22番、チタンに位置するようじゃ。……猫の方が有名ではないか。
……此処まで来れば完全に理系の領域じゃな。純粋無垢の文系な妾には余りにも難解じゃ。
そしてまたバーザムとはのう……。今度は普通のバーザムのエゥーゴ版かえ?


取り敢えず組んでみたが……、随分と小さいのう?!他のフラグメンツの胸程の身長じゃ。
胸の大きさは……、妾の方が若干負けておる……。こんな子供に劣るとは情けない妾じゃ……。
とは言え二人共随分と仲良しじゃ。白猫と黒猫の双子を思わせるロリっ子かのう。
実際に手を繋がせたり出来るからのう。其れで以て型が1つ異なるのも一興じゃ。
何よりフラグメンツには感情が無いと思うておったが笑顔は見せられるようじゃ。
こんな毛の生え揃わない幼女まで生み出すチトセリウムはとんだ性癖を持った変態物質じゃな。
何せ女の子しか生み出しておらん。本当に護り抜くなら強靭な男のフラグメンツが欲しい所じゃ。
生足でない分健常的じゃが今後パンツの見えるフラグメンツも生み出しそうで恐ろしいのう。


付属の椅子に座らせて完成じゃ。武器は一切無しとは潔いのう。武器は持たせない方が平和的じゃ。
或る古びた屋敷の一室でお喋りをしながらお茶会を愉しんでおるかのようじゃ。
猫モチーフ故に木天蓼を与えれば甘えるように抱きついて来たりしそうで可愛いらしいのう。
そして遊んだ後は木漏れ日の中でお昼寝じゃ。我ながら何とも百合百合しい展開じゃな……。
チトセリウムを護る為に戦うフラグメンツにもこう言う日常があるのじゃなと思える一作じゃ。
とは言えアルベラとエフェルに戦う意志は何一つ無さそうじゃ。子供は無邪気に遊んでおれば良い。
一応出ている分は此れで終わりじゃ。8月に新たな仲間が出るらしいが果たして誰じゃろうかのう?