魔王の模型活動-千歳篇4-


初めてじゃ……、チトセリウムを入荷日に手に入れるのは。すっかりと虜になってしもうたわい。
こんな美しくも儚い世界観の美少女プラモが有るのならもっと早く気付く冪じゃった……。
今回のフラグメンツはXCII ユラニアじゃな。元素番号92、ウランから取られておるようじゃ。
箱絵を見る限りは……、正に妾好みな子じゃ!!何故か鳥籠に鎖されておるようじゃが……。
赤と黒を基調とした服装も妾に似ておる。思い浮かべるなら古城の地下室に幽閉された王女じゃ。


先ずは本体じゃ。……思うておるよりも小さいのう。アルベラとエフェルと良い勝負じゃ。
どうやらユラニアは此奴等と同類だったみたいじゃ。アダマスよりちと低めと思うておったが……。
そして出おった生足幼女じゃ。チトセリウムよ、其方は何処まで変態なのかえ……?
顔付きから見てかなりクレイジーな雰囲気が漂っておる。童にして精神病院に入院してそうじゃ。
特に狂気沁みた表情が妾の一番の好みじゃ。ゴーストタイプのポケモンを思わせそうじゃ。
今回は妾の髪の色に塗装しておる。……妾は此処まで此の童に愛着が湧いておるのじゃ。
因みにレオタード形式でパンツは穿いておらん。抑々正面から見ても見えておる。
チトセリウムが生み出すフラグメンツの股間部は決まって此の形式かもしれんのう。
……流石に機械人形はパンツを穿かまいか。其れでも排泄行為は……、するじゃろうな?


付属の人形じゃ。ユラニアを模しておるがデフォルメじゃ。寧ろ此の人形がメインじゃ。
どうやら此の人形を肌身離さず抱いておる。……嗚呼、妾も此の人形が欲しいのう……!!
とは言え取り上げると危険な臭いがしそうじゃ。此処は大人しく持たせておこうかのう。


……完成じゃ。鳥籠に閉じ込められる程に危険な童じゃ。其れ故に狂っておるに違い無かろう。
チトセリウムとしては狂気感とホラー性に溢れて正に妾好みなフラグメンツじゃ。
鳥籠には赫い鍵も掛かっておる。外に出せば何もかもを破壊しそうな気配が溢れておる。
東方にも495年も地下室に閉じ込められた吸血鬼の妹が居るからのう。そんな感じじゃな。
アルベラ、エフェルと同類とは言え此奴だけは全くの別じゃ。寧ろ仲良くは出来ないじゃろう。
狭い鳥籠に鎖され、外の世界を知らず、与えられたのは自身を模した不気味な少女人形……。
こんな孤独で可哀想な幼子をチトセリウムが生み出したのは事実じゃ。主の性癖が計り知れんのう。
因みに本当に明かりの灯るランタンも付属しておるが今回はスルーじゃ。電池が要るからのう。
暗室で光らせればより一層彼女の不気味さを引き立たせられるが……、仕方あるまい。