PGザクU製作記


PG量産型ザクU。一応此れが1/144のザクUを全部組むプロジェクトの集大成です。
結局はプレバン限定に加えてMGとPGにも手を出してしまった。流石にこの領域は控えるが。
他にもSDやメガサイズでもザクUは出ているがこの方面は揃える気は無し。そして旧キットも。
旧キットも含めれば幾らでもあるからのう……。接着剤必須で単色のザクUとかOVA当初の奴とか。
そこまで集めるのは不可能なので旧キットも除外。と言うか昔の奴は組みたくない。
そんな訳で本題。緑一色の箱に機体名だけの潔すぎる箱絵。ザクUの姿が何処にも見当たらない。
寧ろこの方がPGの高級感を漂わせている。手に取るだけで買っていいのかと言う背徳感が半端無い。
HGやMGと違ってPGは再販さえ掛かれば何時でも手に入る。敷居が高い分売れ残り易いらしい。
2022年8月再販分なので右上のバンダイナムコで高級感が台無しに……。違和感が半端無い。
左下の青バンダイは仕方ないとしても高級感に泥を塗るかのような吹き出しがどうも目に映る。
まるで江戸時代真っ只中の田舎町にサイバーパンクな世界が広がったかのような感じ。
此れがガンプラ最初期の再販で吹き出しが付いたら違和感が恐ろしい事になりそうな……。


開封の儀。箱を開けて初めてザクの御尊顔が拝めます。箱絵からしてかなり古そうだな……。
何せ発売年は1999年3月。ヤクルトの村上宗隆が生まれる前ですぞ。そんなに古かったのか。
HGUC第1弾のガンキャノンが1999年5月発売なので其れ以前の物を組む事になるのである。
21世紀に入る前に出たMGガンプラのCGイラストの黎明期らしさが意外と壺に嵌るんだよなぁ。
腐ってもPGなのでパーツは多いが大きめなので規模はMGとそんなに変わらないかも。
説明書の他にもザクUを詳しく知れるマニュアルも付属。説明がガチなので読む価値有り。
そんな訳で組み立てていきます。ザクの集大成なので組み立て方も詳しく説明していきます。
HGとMGの量産型ザクUと併せて大きさも比較していきます。其の為に買ってました。
比較対象 HGUC量産型ザク(2003) MGザクUVer.2.0

まずは頭部。HGとMGと比べても一目瞭然の大きさ。正直言うと此処が一番難しかった。 PGのザクはモノアイが光るらしくそれを実現させるには電池金具を一から組まなければいけない。 リード線をビスに食い込ませて電池金具の所まで繋ぐのに苦労。とは言えモノアイは光らせませんがね。 唯一良かった所は組み立てながら発光ギミックの仕組みが判る事ぐらいかな。 最近の発光ギミックのあるガンプラはLEDが使われているのだがこのザクは発光ダイオード。 仮にPGULが出たらLEDで光らせるのだろうな。こう言う所に時代の変遷が感じられる。 動力パイプはパーツをスプリングに通してビスで蓋をする仕様。胴体と脚部も同様。 正直動力パイプの組み立てはMGの方が苦痛。パーツが固すぎて中々ジョイントに通らない。
胴体。此処だけでHGザクと同じ大きさでPGらしく内部構造も黒塗りだが精密な作り。 コクピットはMG同様に開く仕様で座席も動く。MGは両側開くがこっちは片側だけ開く仕様。 写真には映っていないがバックパックのバーニアは可動式。こう言う所もPGならでは。 内部構造で見えないが前後のサスペンション部にはスプリングが使われているとか。 余談だがククルス・ドアン機にしてみました。映画の影響、と言う訳ではないです。
腕は流石PGとしての貫禄のある大きさ、太さ、長さ。HG、MGと比較しても一目瞭然。 PGでも盾や棘付きのショルダーは意外とパーツは少なめ。一応PGの盾の裏面は着色されているのでリアリティは有る。 手を比較。HGは昔のガンプラならではの緑単色。流石にリバイブ版、ザクU改以降は色分けされているが。 MG、PGでは関節が動くので自在に手が動くように。武器を掌に固定して握らせる仕様。

最早メインと言っても差し支えのない脚部。流石PGと思える程の大きさと複雑さ。 とは言え古いガンプラ故にPGの中では簡素的。装甲パーツも大きめなので組み易かった。 大きさはMGでも膝よりも低い。HGだとハンバーガーが……、4個分位かな? HG、MGと比較すれば如何にPGが大きいかが判る。因みにサイズが大きくなるにつれて色も濃くなってたり。 余談だがHGとMGには脚部に付けるミサイルポッドが付属。J型には付いていてF型には付いていないらしい。 更にMGのザクUにはシャアザクに付いていたリフトは付属していない。その代わりのミサイルポッドだろうか。 只のシャアザクの色違いだろうと思いきやこんな物が付いていたなんて。組んでおいて良かった。 残念ながらリバイブ版の緑ザクとガルマザクにはミサイルポッドは付いていない。そこが唯一の相違点。 因みにF2型ザクにはF型に採用されなかったミサイルポッドが付属していたり。
序でにガンダムエアリアルとPGザクの足を比較。HGだと膝を上回るだけで精一杯でMGで漸く対等の大きさ。 流石に除外するがPGよりも更に大きいメガサイズだと如何程の大きさになるだろうか……。
マシンガンとヒートホーク。写真には載っていないがバズーカはHGとMGのみ付属。 同じ武器でもサイズが異なれば此処まで迫力が違う。HGとMGでは武器の色は灰色だがPGは黒になっている。 特にヒートホークは大きく異なっている。HG、MGと違って色が紫。切り取るだけではなく組み立てる方式。 刃の部分もクリアパーツになっている。全体を通してヒートホークが一番別物になっているだろう。



と言う訳で完成。1日で終わるHGや3日程で完成するMGよりも遥かに時間が掛かりました。
とは言えHGUCが展開される前のPGなので最近のPGよりもパーツは少なめ。
だが大きさと値段の分敷居は非常に高め。今でも在庫は大量に残っているので是非挑戦して欲しい。
此処まで来ればあの悪名高いデンドロビウムが組みたくなる。黄昏模工として挑戦してみたい。
如何せんデンドロビウム自体再販が全く掛からない。ネオジオングは更に再販の望みが薄い。





PGザクUを組み終えて数日後、或るガンプラが黄昏模工の下に手に入る。今度は……、MGかえ?
随分と大きい箱じゃな……。吹き出しも付いておる。……こ、此れは若しかして……?


MGサイコザク、着弾

黄昏模工の戦いはまだ始まったばかりだ。